アジアカップ連覇へ向けて“新オプション”を発動だ。

 31日、千葉県内で行われているサッカー日本代表合宿は3日目を迎え、ハビエル・アギーレ監督(56)の指示のもと戦術確認に時間を割いた。

 フォーメーション練習では、2チームに分かれて4―4―2のシステムを採用。主力組の2トップにはFW岡崎慎司(28=マインツ)とFW豊田陽平(29=鳥栖)が入り、頻繁に言葉をかけ合いながら動き出しのタイミングなどを合わせた。

 アギーレジャパンではこれまで4―3―3を基本とし、指揮官は3―4―3の導入にも意欲を見せているが、2トップの布陣は新たな試み。アルベルト・ザッケローニ前監督(61)時代にも見られなかったシステムだが「岡ちゃんはすごく動いてチャンスメークをするし、裏への抜け出しもうまい。それを生かせるように、自分が(岡崎の)良さを引き出したい」と豊田は意欲的。岡崎も「間違いなく武器になる。いろんなプランを試して、連動していくことが重要だと思う」と強力な選択肢になる手応えを口にした。

 アジアの戦いでは相手が守備を固めて引いてくることが予想され、攻撃のバリエーション増加は効果的。タイプの異なる新コンビが、日本の攻撃力をアップさせてくれそうだ。