J2福岡の井原正巳新監督(47)が同世代監督に“挑戦状”だ。17日、福岡市内で就任会見に臨みJ1昇格を目標に掲げた新指揮官はスペインのアトレチコ・マドリードをモデルに「前線からボールを取りに行き、ボールを持ったら全員でアグレッシブに仕掛けたい」と意気込んだ。

 現役時代に「アジアの壁」と呼ばれ、日本代表として国際Aマッチ122試合に出場。1998年フランスW杯では主将を務めた。引退後の2006年にJリーグ監督資格となる公認S級ライセンスを取得。同年から08年までU―23日本代表コーチ、09年からJ1柏のヘッドコーチを務めた。

 すでにJリーグで監督をしている同世代の仲間も多い。井原監督は「とくにJ2で監督をやられている方は(日本)代表で一緒というだけでなく、チームメートだったり、同級生だったりとライバルだらけ」と、対抗心を見せた。

 J2水戸の柱谷哲二監督(50)、岐阜のラモス瑠偉監督(57)、長崎の高木琢也監督(47)は“ドーハの悲劇”で知られる93年に米国W杯アジア最終予選を戦った戦友。磐田の名波浩監督(42)はフランスW杯でともに奮闘した。新指揮官は「ライバル意識を持ってやっていきたい」。監督対決でも来季のJ2を盛り上げそうだ。