【武田修宏の直言!!】宮城県仙台市で14日に行われた日本プロサッカー選手会(JPFA)の「チャリティーサッカー2014」に参加した。東日本大震災の復興支援を目的とした試合で名誉ある監督を務めさせていただいたのは光栄だし、貴重な経験になった。

 それに被災地はまだ復興の半ば。試合を通じて日本サッカー界が少しでも協力できたのなら良かったと思う。これまでも松木安太郎さん(57)らと、被災地支援を行ってきたけど、今後もなにかできることは積極的に支援していきたい。その思いは強く持ったね。

 この試合にはMF松井大輔(33)、DF駒野友一(33=ともにJ2磐田)、GK西川周作(28=浦和)、FW柿谷曜一朗(24=バーゼル)、FW武藤嘉紀(22=FC東京)、MF扇原貴宏(23=C大阪)、DF太田宏介(27=FC東京)、DF鈴木大輔(24=柏)ら日本代表経験者も多数参戦し、好プレーでサポーターを沸かせてくれた。しかも、みんな無償での参加。その心意気はうれしかったよ。

 彼らとも交流したけど、みんな好青年だったね。西川はすごく真面目で、武藤は礼儀正しく、太田は面白かったかな。それでいて松井や駒野ら経験者がしっかりとリーダーシップを発揮し、急造チームをまとめてくれた。今後は、彼らが日本サッカー界をけん引してくれると確信した。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。