ガンバ3冠 2000年鹿島以来の偉業達成

2014年12月14日 07時00分

サポーターと記念撮影するガンバイレブン

 天皇杯決勝が13日、神奈川・日産スタジアムで行われ、G大阪がJ2山形に3―1で快勝し、5大会ぶり4度目の優勝を果たすと同時にリーグ戦、ヤマザキナビスコ・カップと併せての3冠を達成した。3冠達成は2000年の鹿島以来、14年ぶり2チーム目となる偉業となった。主役となったのはFW宇佐美貴史(22)。日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)の御前試合で、「オレを呼べ」とばかりの完璧なパフォーマンスを見せつけた。

「歴史に名を刻みたい」。宇佐美が繰り返し口にしてきた“夢”を、自らの力で現実のものとした。

 まずは前半4分だ。FWパトリック(27)から受けたボールをトラップすると、すぐさま強烈なボレーシュート。一度はGK山岸範宏(36)に好セーブされるも、こぼれ球に反応して右足で押し込んだ。待望の先制点に、日産スタジアムを青で埋め尽くしたサポーターから大歓声が湧き上がった。

 エースの一撃で勢いに乗ったG大阪は一気に攻勢を強める。すると同22分、カウンターから宇佐美がドリブルでゴール前へ駆け上がると、フリーになっていたパトリックに絶妙のパス。冷静にゴール右隅へ決めて追加点を奪った。

 後半に入って、山形に1点を返されたが、勝利を決定付けたのはやはりこの男だった。同40分、流れるようなパス回しから中央でボールを受けた宇佐美が、迷うことなく右足を振り抜く。豪快なミドルシュートで粘る山形に引導を渡した。

 まさに“宇佐美劇場”で大偉業となる3冠を決めた。「良い形でゴールを取れたし、チームにタイトルをもたらしたいというのは僕の夢だった。それができてうれしい」。リーグVとナビスコ杯を制した際には男泣きしたが、この日は晴れやかな笑顔で歓喜の瞬間をかみ締めた。

 若きエースにとっては、3冠も通過点でしかない。「来季は今季以上に重要。さらに上積みしないと。常勝軍団になるために」。今季のタイトルを一つたりとも渡すつもりはない。“3冠防衛”、そしてアジアチャンピオンズリーグの制覇を視野に入れる。そのために「運動量を求められていると思うし、来季は自分なりに形にしたい」と自らの進化を誓った。

 目標のJ得点王、そして期待されるA代表入りへ。来年も主役の座は渡さない。