8年ぶりのリーグ優勝を逃した浦和の元日本代表DF槙野智章(27)が“闘将”へのモデルチェンジを誓った。

 最終節(6日)で、首位のG大阪が徳島に0―0と引き分けたため、1―2で敗れた名古屋戦に勝っていれば、リーグ優勝が転がり込むはずだった。J1屈指の戦力を持ちながらも、あと1勝すればVというラスト3試合でまさかの1分け2敗。勝負弱さの克服が今後の課題となる。

 槙野は「2位に終わってふがいなさを感じている。去年は残り3節で3連敗。今年も1分け2敗だったし、そこから何も学んでいない」。再び同じ過ちを繰り返さないためにも「チームに対してもっと厳しくやっていかないといけない。勝つために嫌われ役になるのも必要」と宣言した。

 そこで槙野が目指すは“闘将”だ。かつて浦和に在籍したDF田中マルクス闘莉王(33=名古屋)のように、時には厳しい言葉でイレブンを鼓舞する。「チームがいいときにはみんな声が出ているけど、チームの流れが悪いときこそ声を出して盛り上げていきたい」と、早くもイメージをふくらませた。

 V逸のリベンジが至上命令となる来季は、ピッチ上で荒々しくなった槙野が見られそうだ。