日本プロサッカー選手会は3日、千葉市内で「2014 第1回合同トライアウト」を開催し、74人の選手が参加した。

 J1は最終節(6日)を残しているため、今回の参加選手は、今季所属したJ2やJ3クラブから戦力外になった選手が中心。これといった目玉選手もおらず、今月16日には元J1選手も参加する第2回が名古屋市内で行われる。それだけに、トライアウト自体は盛り上がりに欠けた。担当者を誰も派遣しなかったクラブもあったほどだ。

 あるJ1クラブの強化担当者は「次(16日のトライアウト)もあるし、誰かに狙いを定めているわけではない。『いい選手がいれば…』という感じ。だから他(クラブ)や代理人と情報交換する意味のほうが大きいね」と話した。

 そんな厳しい状況のなか、選手たちはミニゲームや試合形式で必死にアピール。今回の最年長でJ1横浜Mなどで活躍したGK榎本達也(35=前J2栃木)は「18年間、しっかりサッカーをやってきたつもり。あと何年やれるかわからないけど、拾っていただければ、やれる自信はある」と吉報を信じていた。