【武田修宏の直言!】Jリーグもいよいよ佳境だね。22日の浦和―G大阪戦ではホームの浦和が「勝てば優勝」という状況だったけど、選手は焦りから自滅し、敗戦。2位G大阪との勝ち点は2差に縮まった。これでリーグVの行方もわからなくなった。優勝のかかった一戦や昇降格が決まる大一番は、どうしても周囲の期待が高まり、重圧を受けるので、なかなか平常心でプレーできない。22日の浦和も、いつもの心理状態ではなかったと思う。残り2試合で重圧も増すと思うけど、そういうときにこそ頼りになるのがベテラン勢の存在でしょう。

 どんな場面でも冷静沈着。チームを落ち着かせられる。数々の修羅場を乗り越えてきた経験はチームの財産だよね。浦和にも経験者は多く所属するけど、2位G大阪には6月のブラジルW杯にも出場したMF今野泰幸(31)と日本代表歴代最多キャップを誇るMF遠藤保仁(34)がいる。

 試合展開に応じてピッチ上で守るのか、攻めるのかの的確な判断ができるのは強みだろうし、終盤戦でもっともプレッシャーのかかる状況だからこそ、ベテラン勢の存在は大きなポイントになるでしょう。そう考えると、2位のG大阪が少し有利じゃないかな。

 (元日本代表FW)