アギーレが不振香川の代役に清武指名

2014年11月21日 11時00分

不振の香川は再起できるか

 日本代表の10番が窮地に陥った。2014年の全試合を終えたアギーレジャパンは来年1月のアジアカップ(オーストラリア)に向け準備を整えるが、気掛かりなのはMF香川真司(25=ドルトムント)の状態だ。周囲からはスタメン降格も指摘されるなど、代表では本来の力を発揮できていない。そこでアジア杯に向けMF清武弘嗣(25=ハノーバー)が10番の“代役”に急浮上した。

 

 アジアカップに向け年内最後の国際親善試合を2連勝。就任6試合で3勝2敗1分けと勝ち越しに成功したアギーレジャパンだが、10番を背負う香川だけが結果を残せなかった。チームメートからも不安の声が出るなど、今季のパフォーマンスは問題視されている。

 

 日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長(47)も19日、状態を不安視した。オーストラリア戦(18日)後に“緊急会談”したことを明かし「立ち話でしたが、本人は前向きな話をしていたので、まあ大丈夫でしょう。ゴールはないけど、ホンジュラス戦(14日、豊田)では何度もチャンスにも絡んでいたから…」と再起を期待した。

 

 日本代表がアジアカップを連覇するには10番の力が欠かせない。だが、本来のプレーを出せていない現状はハビエル・アギーレ監督(55)にとっても頭の痛い問題。しかも所属するドルトムントもドイツリーグで低迷しており、香川が来年1月までに完全復調する保証はない。そこで“有事”に備えて代役をリストアップする方針という。

 

 その筆頭候補に浮上しているのがロンドン五輪世代のMF清武だ。霜田委員長は名前こそ挙げなかったが「そういうことも踏まえて監督は欧州視察に行った。これまで代表に呼んでいない選手も見るためです。アジア杯の予備登録メンバー(12月9日発表)は50人なので、いろいろな可能性を踏まえた選手を選ぶでしょう」と説明した。

 

 まだアギーレジャパンに招集されていない清武はザックジャパン時代から「次世代のエース候補」と言われ、ブラジルW杯にも出場した。今季移籍したハノーバーでもすぐにレギュラーに定着。精度の高い長短のパスが最大の武器で、高い得点力や豊富な運動量にも定評があり、攻守両面でキーマンになれる存在だ。

 

 アギーレ監督は今後も幅広く選手を見極めた上で12月下旬に発表する最終登録メンバー23人を選定するが、香川のスランプが指揮官を悩ませているのは間違いないようだ。