ヤングなでしこを宮間が“査定”

2012年08月24日 12時00分

 U―20女子W杯で優勝を目指すヤングなでしこは、ニュージーランド戦(22日、宮城)で2―2と引き分け、準々決勝進出は26日のスイス戦に持ち越された。そんななか、なでしこジャパン主将のMF宮間あや(27=岡山湯郷)は将来のなでしこ昇格候補の見極めに着手。そこには宮間独自の“物差し”があり、厳しい基準で将来の戦力を発掘する構えだ。

 

 3年前のU―17女子W杯で準優勝したメンバーが中心となっている現在のヤングなでしこは、各国にマークされるレベルの高さを誇り、国際サッカー連盟(FIFA)からも今大会の優勝候補に挙げられている。快勝した開幕戦のメキシコ戦を視察した宮間も「堂々としているし、私の時よりたくましくやっている」と賛辞を送った。

 

 だが、これは大会アンバサダーという立場での“社交辞令”に過ぎない。関係者によると「宮間は『この子たちは今後どれだけやってくれるんだろう』と見ていた。次のなでしこジャパンで戦力になるかという見方だった」となでしこ主将としての目線で選手たちの動きを追っていたという。

 

 宮間による選手評価が厳しいのは女子サッカー界では有名な話。岡山湯郷でもチームメートに容赦なくダメ出しをすることが多く、ロンドン五輪前のなでしこリーグ杯でもケンカ寸前になった。ただ、世界を知る宮間からすれば「それが当然」であり、なでしこジャパンの練習でもよく見られる風景。その妥協を許さない姿勢が、W杯優勝と五輪銀メダルという成績につながったという自負もある。

 

 今回のヤングなでしこには、同じ岡山湯郷に所属するFW横山久美(19)もいる。横山といえば、U―17女子W杯準決勝の北朝鮮戦で見せた6人抜きドリブルゴールが同年のFIFA年間最優秀ゴールの候補にノミネートされたほどの技術の持ち主だが、なでしこリーグ関係者は「宮間は横山を認めていない」と証言。つまり、宮間の“合格ライン”は横山以上に置かれているわけだ。

 

 なでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)も「みんな技術レベルは高いが、球際とか執着心といった部分は成長が必要」と話しているが、宮間が重視しているのもそうした精神面の強さ。粘り強く同点に持ち込んだヤングなでしこだが、果たして大会終了時に宮間のメガネにかなう選手は出てくるのか。