なでしこジャパンのFW岩渕真奈(28=アーセナル)が、10番襲名の率直な心境を明かした。

 2011年ドイツ女子W杯優勝メンバーで、長くなでしこを支えてきたストライカーは、満を持して東京五輪に臨むチームで10番を任された。

 千葉県内で行われている代表合宿に参加中の岩渕は、26日にオンラインで取材に対応。10番について「小さいころから目標にしていて、いつかつけたいと思っていたので素直にうれしい。その半面、(なでしこの10番は)澤(穂希)さんのイメージが強いと思うけど、追い越す気持ちを持って、プレッシャーではなくポジティブにいろいろなことを背負って、自分らしい番号に染められたら」。10番が発表された時には、澤さんから激励のメッセージが送られてきたという。

 それほど澤さんは大きな存在。「人間的にも澤さんのようになりたいという目標というか、夢というか、神様のような存在というか、そのくらい大好きな選手であり、人間。10番をつけたことで自分の目標に一歩近づけたと思っている」と語った。

 もちろん、ピッチ上で結果を出したい気持ちは、今まで以上に増している。「とにかくゴールを目指してやっていきたい。苦しい時には、やってきたことを信じてポジティブな空気を出せる選手になりたい。五輪に関しては今までの経験だったり全部をぶつける大会にしたい」と意気込んだ。