無得点だが光った岡崎の動き

2014年11月16日 11時00分

無得点も貢献度の高さを評価された岡崎

【武田修宏の直言!】勝っても素直に喜べない試合だったね。前半だけで3―0、トータル6得点というのは妥当な結果。ブラジルW杯組のMF遠藤、MF長谷部が入ったことで、アギーレ監督の戦術うんぬんより、連係が冴えて中盤のタメが利くようになった。ホンジュラスの出来がよくなかったこと、さらに日本が“昔に戻った”ことを考えれば、このくらいやれて当然だよ。


 点を取ったFW本田や遠藤に目がいきがちだが、やはり1トップに入ったFW岡崎のプレーが日本の良さを引き出した。動きだしの質やボールを収める力があるからFW武藤やMF香川も生きる。攻撃陣の活性化は岡崎なしでは考えられないし、今日は無得点だったけど貢献度は高い。


 それに比べ、守備陣は危うい。ブラジルW杯との比較で見てもかなり落ちている。両サイドバックの裏を突かれ、それをカバーできる選手がいない。アンカーといわれる守備的MFの長谷部ひとりでその穴を埋めろというのは無理な話。センターバックの2人も安定感がないから、長谷部のポジションが下がりがちだった。

 

 長谷部も怖さを感じているから、そういったポジショニングになったんだろうね。何よりも、先発11人でW杯以降の新顔が武藤だけというのは、4年後のロシアW杯を考えると寂しい。このメンバーでホンジュラスに勝ったところで、先につながるとは言いがたい。そういう意味でも、今日の試合は参考外だと思う。

(元日本代表FW)

 

 ☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。