本田がアギーレ流超管理術に爆発寸前?

2014年11月13日 16時00分

本田はアギーレ流超管理術にどこまで耐えられるのか

 日本代表ハビエル・アギーレ監督(55)の超管理主義が、ついにピッチ内にまで波及していることがわかった。選手たちの判断が優先される試合中のプレー選択にも、指揮官は容赦なく“介入”。選手から選択の自由を奪う事態となっている。指揮官自身が異例の合宿離脱で批判を浴びるなか、常に自分の考えを強く主張してきたFW本田圭佑(28=ACミラン)のオレ様ぶりにも影響を与えそうな雲行きだ。

 

 アギーレ監督は就任前こそフレンドリーな人柄で注目されたが、新体制発足後からは徹底した管理主義が大きくクローズアップされてきた。時間内なら自由に取ってよかった食事も、開始時間を決めて全員揃って食べることを義務化。食事やミーティング中の携帯電話の使用も当然禁止した。「私はピッチだけではなく、ピッチの外も見ている」との言葉通り、日本代表の隅から隅まであらゆるところまで目を光らせている。だが、新指揮官の管理主義には“その先”があった。ある選手は「例えばセットプレーの時とかも、監督がすべて決めているんです。位置や状況、相手などによってどのケースには誰が蹴るというのをかなり細かいところまで指示するんですよ」と打ち明けた。

 

 チームでFKを蹴ることができる選手が複数いる場合、選手同士が相談してキッカーを決めるのが通例。そこにベンチの意向は反映されない。どんなに厳しい規律を求める世界的名将でも、ピッチ上のプレー選択については選手たちの感覚を優先させている。

 

 現在、主にキッカーを務める本田もかつて元代表MF中村俊輔(36=横浜M)や現代表のMF遠藤保仁(34=G大阪)らと意見交換しながら結論を出してきた。だが、アギーレ監督は選手の数少ない決定事項にまでズバッとメスを入れた。「普通はオレも蹴りたいとか、ここならオレのほうがいいんじゃないかというのもあると思うけど、そういう余地がないんです」(同選手)。アギーレ監督が想定するパターンの数、分析の緻密さは他の監督と比べても群を抜いているが、ここまで選手から自由を奪うのは異常だ。

 

 自由よりも規律を優先したチーム作りは、日本の弱点克服が狙い。これまでの日本は大事な場面でのミスが多く、アギーレジャパンになってからも守備陣の凡ミスによる失点が目立った。選手の判断ミスを減らし、安定した試合運びをさせるためには過剰ともいえる指示が必要と考えているのだ。とはいえ、ここまでやると“自由主義”の本田がどこまで黙っていられるのか気になるところ。今のところ指揮官は本田に全幅の信頼を置いているが、本田のほうがストレスをためている可能性もある。ただでさえ、指揮官は母国メキシコでの殿堂入り式典出席のため、愛知・豊田市内での合宿初日(10日)にチームを離脱して批判を浴びている。13日に再来日する予定だが、アギーレ流には危ういムードが漂う――。