大久保「川崎残留」の理由はマネーより「相棒・憲剛」の存在

2014年11月13日 07時15分

川崎でゴールを量産してきた大久保(左)と中村のコンビ

 移籍問題で揺れていたJ1川崎の元日本代表FW大久保嘉人(32)が11日、残留を表明した。正式オファーが届いていたFC東京、神戸、C大阪には、この日のうちに断りの電話を入れた。大久保は悩んだ末の決断について「決めたのは昨日(10日)。ここで復活したというのもあるし、まだ(川崎に移籍して)2年だし、すぐに出て行くのはどうかと思うというのはあった。まだ(川崎で)タイトルも取っていないので」とスッキリした表情で語った。

 条件は2年契約で年俸1億円(推定)とみられる。庄子春男強化部長(57)は「条件面はうちが一番低いんじゃないか。プロなんで年俸も(選ぶ)条件になってくるけど、そこは彼にとって一番じゃなかったみたい」と明かした。

 そんな条件でも残留を決めた理由はどこにあったのか。あるJクラブ関係者は「フロンターレだったらトップに固定されるはずだし、パスを出せる(中村)憲剛もいるから、自分が最も点を取れる環境と判断したんだろうね」と見ている。

 実際、移籍1年目の昨季は前年の4得点から飛躍的に得点を伸ばし、26ゴールで得点王。今季もトップタイの15得点を挙げる活躍を見せている。それもピッチ上でMF中村憲剛(34)の存在があったからで、大久保はマネーより“相棒”を取ったようだ。

 ホットラインを組むMF中村も「若い選手のプラスになるところが多い。(大久保の言うことに)くらいついていけば、もっといいチームになる」と大久保にエール。

 大久保はこれまでも何度となく若手に厳しいゲキを飛ばしてきたが、移籍問題があってか、最近はおとなしめだったという。残留を機に“大久保節”が復活すれば、連敗中のチームが息を吹き返す起爆剤になるのは間違いない。