新戦力テストに費やした時間を無駄にしたアギーレ監督

2014年11月12日 08時00分

【武田修宏の直言!】日本代表FW本田圭佑(28)がイタリアのACミランでスランプに陥っているね。ここ数試合は、体調の問題もあって良いパフォーマンスができず、ゴールもない。地元メディアからも酷評され、開幕当初の勢いが消えてきた。

 

 理由は、やはり対戦相手に研究されたからじゃないかな。今季のミランは左サイドでチャンスを作り出し、右サイドの本田が決めるのが基本パターン。でも得点ランキングで上位にいる本田に相手も対策を施し、マークを強めているから自由にプレーできていない。

 

 もともとスピードも個人技も乏しい。だから分析されると、一人では局面を打開できない。それにミランはチームを再構築している最中。本田を含めて自分たちのスタイルを確立することに懸命で、相手の分析を逆手に取るには至っていないのかもしれない。

 

 日本代表でも対戦国は本田を研究している。ミランと同じポジションで起用されているからね。厳しいマークに遭うのは世界でも「一流選手」と認められた証拠だけど、ここを乗り越えないと先々は厳しい。もっと周囲との連係を強化しなければ、代表でもミランでも本来の力を出せないと思う。

 

 また、今回の代表合宿でアギーレ監督はベテランのMF遠藤保仁(34)とMF今野泰幸(31=ともにG大阪)を選出したが、新戦力テストに費やした時間が無駄になった。それに指揮官が表彰式のため合宿にいないっていうのは、どうなのか? 参加を認めた日本サッカー協会の姿勢も疑問だね。

 

 ☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。