W杯連覇狙うなでしこ2つの収穫

2014年11月09日 09時00分

カナダ遠征から帰国した佐々木監督は、連覇に向けての手応えを口にした

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は先月末のカナダ遠征を2連勝で締めくくり、年内の活動を終了した。連覇が懸かる来年6月のカナダW杯に向けた選手選考もほぼ終了。大きな手応えをつかんだ。

 なでしこジャパンは先月25、28日に行われたカナダ女子代表との2連戦を3―0、3―2で連勝。W杯イヤーとなる来年に弾みをつけた。絶対エースのFW大儀見優季(27=チェルシー)ら欧州組をフル招集した今回は“勝ちグセ”をつける意味合いも強かっただけに、結果も内容も満足できるものだった。

【収穫1】佐々木則夫監督(56)は「なでしこも男子並みに欧州組をパッと招集して、実戦練習もほとんどしないまま試合、というケースが増える」と練習不足による連係不安を口にしていたが、カナダ戦でその不安は一掃された。

 クラブで試合出場機会が少ないFW大野忍(30)やDF近賀ゆかり(30=ともにアーセナル)も代表では抜群の動きを披露。ベテランのMF安藤梢(32=フランクフルト)も今季の好調がそのままプレーに表れ、年齢的な衰えは見られなかった。来年はアルガルベカップ(ポルトガル)とW杯直前合宿でしか集合できないが、戦術浸透が進んでいるチームに問題はなさそうだ。

【収穫2】カナダW杯で使用される6会場はすべて人工芝。その会場のうち、2つのスタジアムを今回の遠征で経験できた。ピッチが荒れる心配が少なく「パスがつながるので日本の良さは出る」(DF熊谷紗希)と有利に働く可能性は高い。

 米国代表のFWワンバックらが人工芝での開催は男女差別に当たるとしてカナダの裁判所に提訴したが、日本協会関係者は「これらの行動も、体格で勝る選手が人工芝での負担が大きくなるという不安の表れではないか」と見ている。