宮間「女子世界MVP」に浮上

2012年08月24日 12時00分

 なでしこジャパンMF宮間あや(27=岡山湯郷)が2012年の国際サッカー連盟(FIFA)女子年間最優秀選手(世界MVP)の有力候補に浮上した。ロンドン五輪で日本の銀メダル獲得の原動力となった宮間に対し、FIFA関係者だけでなく各国選手から絶賛の嵐。昨季のMF沢穂希(33=INAC神戸)に続き、2年連続となる日本人受賞の可能性が出てきた。

 

 宮間はキャプテンとして臨んだロンドン五輪で1得点1アシスト。全試合にスタメン出場するとともに、献身的な守備と抜群のボールコントロールを見せた。さらに主将としてチームを束ね、日本の銀メダル獲得に貢献した。

 

 米国との決勝戦を視察したFIFAの技術委員は「正確なキックは世界でもトップといっていい。昨年の(女子)W杯からレベルも上がっている」と成長を認めた。FW大野忍(28=INAC神戸)も「私はあやが過小評価されることだけが許せない。世界を見てもこんなに誇れる選手はいない」と後押し。

 

 宮間は昨季も女子年間最優秀選手候補10人にノミネートされたように、FIFA内の評価は高い。今季の同賞はロンドン五輪で顕著な活躍を見せた選手が受賞することが確実。

 

 ファイナリストとなった日本では宮間が世界MVPの最終選考メンバーに選出されることは間違いないとみられる。

 

 五輪だけの成績ならば、金メダルを獲得した米国で5得点を挙げたFWアビー・ワンバック(32)や鉄壁の守備を誇ったGKホープ・ソロ(31)。また五輪得点女王のカナダ代表FWクリスティン・シンクレア(29)あたりが世界MVPの最有力候補だが、宮間には数字では計れないプラスポイントがある。

 

 日本が2―1で競り勝った準決勝フランス戦後のこと。宮間は歓喜する前に、落ち込むフランスMFアビリーらのもとに歩み寄り、グラウンド上でお互いの健闘をたたえ合った。このシーンは世界中に伝えられ、各国で称賛された。FIFA内でも「最高のシーン」と絶賛されたという。

 

 年間最優秀選手賞は各国代表チームの主将、監督の投票となるため、活躍とともに“印象”も票の行方を大きく左右する。実際に有力候補のシンクレアが「私はサッカーを愛しているあやが好きだし、尊敬する」と宮間を推しており、可能性は十分ある。

 

 宮間は「私は個人の賞に興味はない」というが、最終選考となる3人まで残ることは間違いなく、沢に続く快挙も見えてきた。