アジア大会サッカー女子準々決勝(26日)、なでしこジャパンは9―0で香港に圧勝した。準決勝(29日)ではベトナムと対戦する。佐々木則夫監督(56)は「経験が少ないメンバーで、しっかり結果につなげた。若い選手もいいリズムになってきた。けが人もなく、ホッとしている」と連覇を見据えた。

 今大会はここまで4試合を戦い、攻撃陣が計24得点を挙げる大爆発。一方、DF陣も無失点を続けている。守備のリーダーのDF岩清水梓(27=日テレ)によると、ブラジルW杯で大旋風を巻き起こしたコスタリカ代表の守備をお手本にしている。「あのDF陣には意識統一の高さを感じましたし、常にコンパクトでしたし、オフサイドもたくさん取れていた。あまり男子ではやらない戦術なんですが、女子のやり方に少し似ていたので参考にしていますね。(守備は)なでしこジャパンの生命線でもあるので再確認しました」

 コスタリカはブラジルW杯ベスト8に進み、世界を驚かせた。その最大の強みは5試合でわずか2失点の堅守だ。世界トップクラスの守備を綿密に研究し、今大会に反映させたなでしこジャパン。このまま無失点で大会連覇を狙う。