日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が、手倉森ジャパンからセンターバックを抜てきする可能性が出てきた。

 新体制の初陣となったウルグアイ戦(5日)、ベネズエラ戦(9日)では2戦合計4失点と守備陣が崩壊。特にDF水本裕貴(29=広島)やDF坂井達弥(23=鳥栖)が失点に直結する凡ミスを犯すなどセンターバックの面々が精彩を欠いた。

 そのため10月のジャマイカ戦(10日、新潟)とブラジル戦(14日、シンガポール)では大幅な入れ替えを断行し、若手の抜てきも検討中。「アジア大会を戦っているU―21代表から選ばれるのではと言われている。アギーレさんは若手で高い選手を早い段階で試してみたいようだからね」とは某Jクラブの強化担当者。

 白羽の矢が立ちそうなのは手倉森ジャパンのセンターバック3人だ。今季開幕から不動のレギュラーとして神戸の好調をけん引してきたDF岩波拓也(20)は186センチ、年代別代表で常にチームの中心だったDF植田直通(19=鹿島)が186センチ、早くから素質が高く評価されているDF西野貴治(21=G大阪)も187センチといずれも空中戦の強さには定評があり、実力も伸び盛りにある。

 アギーレ監督はアジア大会の視察を予定しており、3人にとっては“御前試合”でアピール合戦となりそうだ。