【ドイツ・ドルトムント発】2014年―15年シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)が16日(日本時間17日)に開幕し、各地で1次リーグ初戦が行われた。D組のドルトムント(ドイツ)はMF香川真司(25)をベンチに温存も、アーセナル(イングランド)に2―0で勝利した。

 香川はCL前日のトレーニングに参加したものの、シュート練習などには参加せずに、軽めの調整で切り上げた。ドルトムントのユルゲン・クロップ監督(47)は前日の会見で「誰がプレーできるのかを考えないといけない」と、香川が足に軽度の違和感を抱えていると明かしていたが、初戦はベンチに温存した。

 香川不在のチームはアーセナルを相手に前半からMFムヒタリャンを中心に攻撃を仕掛けた。優位に試合を進めながらも、ゴールが奪えない展開に嫌なムードが漂い始めた同45分、FWインモビレがカウンターから持ち込み、先制点。後半3分にMFオバメヤンが追加点を奪うと、その後は危なげない試合運びで2―0と快勝した。

 CLでは出番がなかった香川だが、大事を取っただけで今後の出場に問題はないという。主力の長期離脱が相次ぐドルトムントの救世主として期待は大きく、次戦(20日=日本時間21日)のドイツリーグ、日本代表FW岡崎の所属するマインツ戦に備える。