日本代表初選出でアギーレジャパンの「背番号10」に抜てきされたMF森岡亮太(23=神戸)は“和製デルピエロ”と呼ばれるほどの実力者だった。

 ブラジルW杯でエースナンバーを背負った香川真司(25=ドルトムント)が招集を見送られたため今回は“仮の10番”だが、その実力は一級品。Jクラブ関係者は「日本のデルピエロと言ってもいいファンタジスタ系の選手。スルーパスも出せるし、自分でもシュートを打てる。もちろんキックの精度もすごいし、守備も献身的だしね」と絶賛する。

 日本人でいえば、かつての10番だったMF中村俊輔(36=横浜M)のパスセンスと、現在のエースFW本田圭佑(28=ACミラン)のフィジカルの強さを併せ持ったようなタイプの選手だ。

 森岡は「10番が重要な番号というのは、わかっています。あまり意識しないでやりたいです」と冷静に受け止めているが、あながちサプライズではないかもしれない。