香川ドルトムント復帰にFIFA公認代理人「安易な出戻りは危険」

2014年08月30日 11時00分

 FW香川真司(25)の古巣復帰は正しい選択なのか。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のルイス・ファンハール監督(63)から構想外と見なされた香川は29日、2012年6月まで所属したドルトムント(ドイツ)への移籍が濃厚になった。MVP級の輝きを放ったドイツで復活を目指すが、国際サッカー連盟(FIFA)の公認代理人はこの動きを一刀両断。「安易な出戻りは危険」と警告を発した。

 

 

 アルゼンチン代表MFディマリア(26)が英国史上最高額の移籍金となる5970万ポンド(約103億円)でマンUに加入したことで、香川は完全に戦力外扱いとなった。残留を基本線にしていた香川もさすがに方針転換を余儀なくされ、退団を決意。バレンシア、アトレチコ・マドリード(ともにスペイン)、ユベントス(イタリア)、ベシクタシュ(トルコ)などが移籍先に挙げられているが、29日付の地元紙「ルール・ナハリヒテン」は、ドルトムントが移籍金をめぐりマンUと交渉中と報じた。同紙はドルトムントのスポンサーだけに信ぴょう性は高い。英紙「デーリー・メール」(電子版)も移籍間近と報じ、香川が29日中にもドルトムントに赴き、メディカルチェックを受けるとしている。4年契約の完全移籍で、30日にも正式発表されるとの情報もある。どうやらかねて浮上してきた古巣復帰に落ち着きそうだ。


 香川は「試合出場機会が多く、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権があるクラブ」へのこだわりを捨てていない。その条件を満たし、恩師のユルゲン・クロップ監督(47)が率いるドルトムントは移籍先としては最適に見えるが、代理人の一人は「賢明な選択ではない」という。


 その理由として「今のドルトムントのメンバーは以前と比べてテクニカルな選手が減った。中盤にケガ人も多く、中心選手のMFロイス(25)の去就もハッキリしない。ドルトムントなら香川のパフォーマンスが復活するといわれているが、周りとかみ合わない恐れもある」と指摘。香川と好連係を見せてリーグ制覇に貢献したMFゲッツェ(22)やFWレバンドフスキ(26)らはバイエルン・ミュンヘンに移籍し、刷新された現メンバーとの融合は未知数だ。


 さらに同代理人は「今の香川に必要なのは自信を取り戻すこと。もし、最後のとりでのドルトムントで失敗したら欧州での居場所を失いかねない」とアドバイスしたが…。


 26日の試合中に脳振とうを起こし9月からスタートするアギーレジャパンのメンバーからも外れた。ドイツで復活できればいいが、古巣の現状が“香川向け”ではないのも確か。今後もいばらの道が続きそうだ。