Jリーグは29日、23日に行われたJ1横浜M―川崎(ニッパ球)で横浜Mサポーターが川崎FWレナト(25)に対してバナナを掲げる差別的行為をとった件について、横浜Mにけん責と制裁金500万円の処分を科した。村井満チェアマン(55)は会見で「監視体制や発生後の対処については適切だったが、啓発活動が十分になされていたとは言えず、クラブの責任を問うこととなった」と説明した。


 3月に浦和が人種差別的な横断幕を掲示したことで無観客試合の処分を受けたが、今回の横浜Mは“初犯”であることとクラブ側の対応の速さが考慮された。


 横浜Mの嘉悦朗社長(59)は「こうした行為の根絶に取り組まなければならない思いを強くした」と謝罪。サポーターに対して人権研修などを行うなどの再発防止策を発表した。