W杯の“戦犯”本田を待ち受ける大バッシング

2014年08月30日 07時30分

ブラジルW杯で活躍できなかった本田(右)にサポーターの不信感は募っている

 サッカー日本代表に不穏な情報が浮かび上がった。日本サッカー協会は28日、ハビエル・アギーレ新監督(55)の初陣となるウルグアイ戦(9月5日、札幌)、ベネズエラ戦(同9日、横浜)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。初代表選手が5人も選ばれるなど、再始動に注目が集まる。その一方で惨敗したブラジルW杯の“戦犯”とされるエースFW本田圭佑(28=ACミラン)には、大バッシングが待ち受けていそうだ。

 アギーレ監督はブラジルW杯組12人をベースに、初選出5人を含む若手選手を抜てきした。選考理由については「質の高さです。私が見たこと、日本サッカーを長く見ているスタッフの意見を聞いて決めた」と説明したうえで「走れない選手は呼ばない」と断言。キーワードの「コンプロミソ(責任、責務)」を求めていく方針だ。

 平均年齢はブラジルW杯開幕時の26・8歳から25・4歳まで若返った。アギーレ監督は「先発は23人で最も状態のいい選手であり、私のやりたいことを理解する選手を起用したい」と実績を度外視し、ゼロからのスタートを強調。2018年ロシアW杯に向けて、まずは来年1月のアジアカップ(オーストラリア)制覇を目指す。

 アギーレジャパンの船出に大きな期待が集まるなか、Jリーグ関係者は不穏な情報を口にする。「本田は無事に帰ってこられるのかな。W杯でダメだったからサポーターの間でも不信感は広がっていると聞いているし、アンチも多いから。W杯後もブラジルから帰国しなかったし、逃げたってイメージはあるよね。試合に出てきたらサポーターからどんな反応が出るのか、気になるところ」

 日本代表が1分け2敗と惨敗したブラジルW杯で1得点1アシストを決めた本田も、大会を通してはエースの働きには程遠く、目標に掲げていた「優勝」どころか、勝利にも導けなかった。本田は最終戦のコロンビア戦後に「本当に口だけで終わってしまった。申し訳なく思っています」と謝罪。大会後はすぐにブラジルを離れ、逃げるようにイタリアへ向かった。

 日本代表チームと共に帰国しなかったのは、移籍が決まり、メディカルチェックのためドイツに渡ったMF長谷部誠(30)と本田だけ。一部サポーターの間では、W杯での不振だけでなく、大会後のエースの行動を「逃亡」と非難する声も上がった。W杯後、日本初登場となる舞台だけに、どんな事態が起きても不思議ではない、というわけだ。

 よもや本田が“襲撃”されるようなことはないだろうが、初出場となった1998年フランスW杯で惨敗した日本代表が帰国した際は、エースだったFW城彰二が空港で水を浴びせられる事件もあった。本田もサポーターの前に姿を現せば、激しい罵声や大ブーイングは避けられないだろう。

 現在、本田は欧州での新シーズンに向け、ACミラン(イタリア)では好調をキープ。親善試合で3試合連続ゴールを決めるなど、W杯の不振を払拭しつつある。アギーレジャパンにも順当に選出されたが、再びエースとしての存在感を発揮しなければ、国民やサポーターの信頼は取り戻せない。