日本サッカー協会は28日、ハビエル・アギーレ新監督(55)の初陣となる9月のキリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦(5日、札幌)とベネズエラ戦(9日、横浜)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。

 ブラジルW杯で主力だったFW本田圭佑(28=ACミラン)やDF長友佑都(27=インテル)らが順当に選出される一方で、26日のイングランド・リーグカップで脳振とうを起こしたFW香川真司(25=マンチェスター・ユナイテッド)がメンバーから外れた。

 そして“アギーレ色”を前面に押し出したサプライズ招集が続出した。今季ブレークしているFW武藤嘉紀(22=FC東京)、FW皆川佑介(22=広島)、MF森岡亮太(23=神戸)、DF酒井達弥(23=鳥栖)、DF松原健(21=新潟)の5選手が初選出された。

 なかでも最大のサプライズとなったのがルーキーの皆川だ。クラブでは控え扱いで今季の出場は7試合、先発に至ってはわずかに1試合だ。それでも少ない出場機会の中で、186センチの高さを生かしたポストプレーや献身的な守備は森保一監督から高く評価されており、期待の若手有望株として注目を集めている。

 会見でアギーレ監督は選考基準について「走れない選手は呼ばれません」と話したうえで「1人の話をすれば23人の話をしなければならない」と初招集選手についても言及を避けたが、他の選手も含めて攻守両面に貢献できる運動量の多いタイプが重視されたようだ。