日本代表ハビエル・アギーレ監督(55)が掲げた“公約”は超難題?

 就任会見で指揮官は日本語の習得について「サッカーをする人間にとってボールが共通語と認識している。通訳の力を借りることもある」と語り、母国語のスペイン語と英語で対応していく考えだった。ところが、日本サッカー協会の職員を対象にした25日のお披露目式では一転。「日本文化を尊重し、取り組む」「国際大会でみなさんが誇れるチームを作る」と話したうえで「日本語を話せるようになる」と宣言した。すでに本格的な勉強も「始めている」と高い意欲を示している。

 フィリップ・トルシエ氏(59)やジーコ氏(61)ら歴代の外国人日本代表監督で日本語をマスターした指揮官がいないように、外国人にとっては困難を極める。かねて協会幹部も「英語からスペイン語とか、アルファベット圏の言語なら覚えられるかもしれないけど、外国人が日本語を覚えるのはかなり難しいと思う。だから代表監督にも『日本語を覚えろ』とは言わない。それよりもチームに専念してほしいということ」と話しているほどだ。

 協会内では日本代表の強化よりも難しいと見られているが、大仁邦弥会長(69)を筆頭とした協会の全職員を前に約束した以上、やり遂げないといけない。果たしてアギーレ監督が日本語で会見する日は来るか注目だ。