武田氏「釜本&カズさんよりも岡崎こそ日本のエースだ」

2014年08月27日 11時00分

【武田修宏の直言!!】日本代表ハビエル・アギーレ新監督(55)の初陣ウルグアイ戦(9月5日、札幌)とベネズエラ戦(同9日、横浜)のメンバーが28日にいよいよ発表される。メキシコ出身の知将はブラジルW杯で惨敗を喫した日本代表をどう作り直すのか、注目が集まる。本紙評論家の元日本代表FW武田修宏氏(47)はアギーレジャパンのエースに、ドイツリーグで2年連続の開幕弾を決めたFW岡崎慎司(28=マインツ)を指名。「日本最高のストライカー」として新監督に1トップ起用を求めた。

 

 2シーズン続けての開幕戦ゴール。ドイツで安定した力を発揮している岡崎には「すばらしい」という言葉を贈りたい。昨季もリーグ戦で(欧州主要リーグ)日本人最多の15得点を挙げているし、ブラジルW杯を経験して、さらにストライカーとして成長したんじゃないかな。

 

 特に、最も競争の激しいFWのポジションで定位置をつかんだことは本当にすごい。ドイツリーグは世界的にも強固な守備陣で知られるが、今季も公式戦4試合で3得点と結果を出している。開幕弾は元日本代表FW奥寺康彦さんに並ぶリーグ通算26ゴール目。歴史に名を残したね。

 

 岡崎の長所は何といっても貪欲にゴールを目指す姿勢。チャンスと見るや、真っすぐにゴール前に駆け上がり、的確なポジションを取る。さらに確かな予測に動き出しの良さ、タイミングの図り方も絶妙。それなのに、日本メディアではあんまり評価されていないのは少し疑問だね。

 

 日本代表としても歴代3位のゴール数(39点)を記録しているが、1位(75点)の釜本(邦茂)さん、2位(55点)のカズ(三浦知良)さんよりも、優れたFWと言ってもいいかもね。2人ともすばらしいFWだけど、当時の日本代表の対戦相手はアジア勢ばかり。現在のようにW杯にも出るような世界の強豪国とはあまり戦っていない。

 

 それに1990年代まで、FWはゴールを取るという作業に専念できたが、モダンサッカーでは守備でも貢献しないと使ってもらえない。いろいろな負担もあるなかで、結果を出し続けているんだから、もう「日本最高のストライカー」でしょう。エースと呼ばれてもおかしくないね。

 

 日本代表はアギーレ監督を迎えて再始動する。これだけ点を取れる岡崎を1トップで起用するべきじゃないかな。コンディションもいいようだし、何より結果を出しているんだからね。

 

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。