日本代表のハビエル・アギーレ新監督(55)が“J外国人監督同盟”から強力バックアップを受ける。

 アギーレ監督は23日もFC東京―浦和戦(味スタ)に足を運ぶなど精力的に視察を行っている。ただ、Jリーグでプレーする選手のチェックにはまだまだ十分な時間を費やせていない。またプライベートの面でも、来日から間もないこともあって家族ともども生活に不慣れな部分も多い。

 そこで鍵を握るのが日本にいる外国人指揮官たちだ。「アギーレさんはクラブの監督と密にコミュニケーションを取る考えを強く打ち出しているようで、特に外国出身監督には様々な面でアドバイスを求めるつもりのようだね。まだ直接会っていない監督も多いけど、みんな協力は惜しまないと聞いている」とJクラブ関係者は話す。

 前任のアルベルト・ザッケローニ氏(61)はクラブ側とのコミュニケーションにあまり積極的ではなく、前政権時のJクラブ監督からは「どういう考えを持っているのかよく分からない」との不満も漏れていたほど。そのためザック氏とJクラブ監督の間に個人的な交流はなかった。その点、アギーレ監督は視察先のクラブの監督やスタッフと自ら率先して交流を図っている。そうした真摯な姿勢はすでに各クラブに伝わっており、支援に乗り出す監督が続々と現れている。

 本拠地で2度訪問を受けたFC東京のマッシモ・フィッカデンティ監督(46)も「アギーレ監督は外国でプレーする日本人選手については知識がたくさんあるが、Jリーグでプレーする選手に関しては聞きたいことも多くあるはず。お互い外国人監督としてやっているので良い仕事をしてほしいと思っている」と本紙に語った。

 Jの名将たちによる後方支援は、アギーレジャパンにとって心強いかぎりだろう。