ACミラン(イタリア)のMF本田圭佑(28)が「2倍走」で、日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)へのアピール態勢を着々と整えている。

 17日(日本時間18日)にアウェーで行われたバレンシアとの親善試合に先発出場した本田は得意の左足で25メートルのFK弾を決めるなど活躍し存在感を見せた。イタリアメディアはコリエレ・デロ・スポルト紙がチーム最高点となる6・5を付けたのをはじめ、本田のプレーをこぞって絶賛。フィリッポ・インザーギ監督(41)も「素晴らしいFKだった。役割をしっかりとこなしている」と高い評価を与えた。

 名門クラブの10番を背負いながら酷評され続けた昨季の汚名返上へ着実に結果を出しつつある。その原動力となっているのが地道な走り込みだ。

「圭佑はオフの期間から走る量を意識的に増やしていて、例年の同じ時期と比べて倍近くいっているみたい。インザーギ監督はもちろんだけど、アギーレ監督も意識してのことだろうね」とは本田と親しい関係者。

 本田は代表でもクラブでも運動量の少なさがたびたび指摘されており、お世辞にも守備に積極的とは言えなかった。だが、ミランでサブ扱いとなりブラジルW杯でも惨敗したことで「一から自分自身の物差しづくりをする」と考え方を転換。特にアギーレ監督は攻守両面に貢献できて走れる選手を求めていることから、走力アップを目指した「2倍走」のトレーニングを徹底的に積んでいるのだ。

 アギーレジャパンでは進化したエースの姿が見られるのか。