マンチェスターユナイテッドの日本代表FW香川真司(25)が、16日のイングランド・プレミアリーグ開幕戦のスウォンジー戦で、新指揮官のルイス・ファンハール監督(63)から屈辱的な扱いを受けた。


 香川は昨季のモイズ体制では出番に恵まれなかっただけに、ブラジルW杯でオランダを3位に導いた名将のもとで「新たな挑戦で自分を表現し、欲求不満を晴らしたい」と気合十分で開幕を迎えた。しかし、開幕戦は、ベンチスタート。後半10分すぎに一度準備をしたものの、結局出番は回ってこなかった。


 それ以上に香川をガッカリさせたのは、指揮官のベンチワークだ。途中出場したポルトガル代表MFナニ(27)とベルギー代表MFフェライニ(26)はすでに戦力外を通告されており、ベルギー代表MFヤヌザイ(19)も指揮官に「合流したばかりで万全ではない」と言われた選手。つまり戦力外やコンディション不良の選手より下の扱いをされたワケだ。


 改めて厳しい現実を突きつけられた日本の10番。試合後はコーチとともに誰もいなくなったピッチでダッシュやパス練習を繰り返したが、この状況が続けば日本代表アギーレ監督にもアピール不足となるのは明らか。10番のまさかの代表落ちも現実味を帯びてきた。