強豪国と続々対戦実現?驚異のアギーレ人脈

2014年08月16日 11時00分

アギーレ監督はマッチメークにも手腕を発揮する

 日本代表のハビエル・アギーレ新監督(55)の驚異のマッチメーク術が判明した。社交的で世界的に顔が広いことで知られる指揮官は、メキシコ代表監督時代に独自ルートで強豪国との強化試合を組んだ実績を持つ。4年後のロシアW杯へ向けた日本代表の強化は“アギーレ・コネクション”が大きな武器となりそうだ。

 

 アギーレ監督は現役時代にスペインなど3か国でプレーし、1986年メキシコW杯に出場。指導者としてもメキシコ代表を率いて2002年日韓、10年南アフリカと2大会を経験し、クラブではスペインの強豪アトレチコ・マドリードなどの監督を歴任してきた。こうしたキャリアの中で世界中のサッカー関係者と人脈を築き「欧州でサッカーに携わる人で、あの人を知らない人はいない」(あるJクラブ幹部)。

 

 持ち前の社交的な性格で多くの関係者と良好な関係を維持。

 

 時には「飲みニケーション」で各チームのコーチやスカウトたちから世界のサッカー情報を収集し、自身の戦術や戦略形成に生かしている。

 

 そんななか、欧州事情に詳しい代理人は「アギーレは監督をしていたスペインだけでなく、欧州各国に人脈があり顔が広いことで有名。前回メキシコ代表の監督をやっていた時には、自分のコネを使って強豪国とマッチメークしていた」と興味深い事実を明かした。

 

 南アW杯直前、メキシコ代表はイングランド、オランダ、イタリアと優勝候補国と立て続けに強化試合を行った。オファーを出しても受けてもらえるかどうかも微妙な強豪国、しかも11日間で3試合という強行軍。だが、アギーレ監督の主導で難なくマッチメークできたと言われている。厳しい試合を積んだチームは状態が上がり、本大会では見事に決勝トーナメント進出を果たした。

 

 新指揮官のマッチメーク術は、日本代表にとって大きな“武器”となる。06年ドイツ大会前は当時のジーコ監督は世界的な英雄だったこともあり、日本に親善試合のオファーが届くことも多かったが、近年はマッチメークで後手に回るケースが続出。アルベルト・ザッケローニ前監督(61)も名門クラブを指揮した経験から得たイタリア人脈を使おうとせず、対戦国の選定については要望だけ伝えて協会に任せていた。

 

 W杯前には強豪国との対戦を避け続ける弱腰なマッチメークを続けて本番の惨敗を招いた。それだけにアギーレ監督は戦術や戦略だけでなく、強化試合選定の面でも大きな力になるはずだ。年内は協会主導ですでにウルグアイ戦(9月5日、札幌)やブラジル戦(10月14日、シンガポール)などが決まっているが、アギーレ監督の意向が強く反映される来年以降は欧州列強との対戦が増加していきそうだ。