エボラ出血熱がサッカー界も直撃 アフリカネーションズ杯延期も

2014年08月14日 15時00分

 西アフリカで流行しているエボラ出血熱がサッカー界にも大きな影を落としそうだ。来年1月にモロッコで開催予定のサッカー・アフリカネーションズ杯がエボラ出血熱の影響で延期される可能性が高くなってきた。

 今回のエボラ出血熱はギニアで最初の感染者が見つかって以来、近隣国に影響が拡大。特定の治療法やワクチンがなく、一般に致死率は最高で90%とされる。リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアなども含めて合計1000人以上が亡くなり、12日にはスペインで欧州初の死者が出た。世界保健機関(WHO)は8日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。世界的流行を防ぐため、各国に対応を呼びかけた。

 サッカー界もこの動きに敏感に反応。国際サッカー連盟(FIFA)は「アフリカネーションズ杯よりも、エボラ出血熱が発症してそれに対応している国の判断を優先する」との声明を出し、今後の流行の拡大と、開催国モロッコの判断次第では大会を延期する可能性があることを明らかにした。アフリカサッカー連盟(CAF)は13日、来月5日に始まる同大会最終予選に出場するギニアとシエラレオネ、リベリアの3か国では9月中旬まで試合を行わないことを発表。9月5日のギニア―トーゴ、同10日のシエラレオネ―コンゴの2試合は会場を変更し、中立国で開催される。

 本大会中止など公式の判断について、FIFAはCAFにすべての決定権があるとしている。現時点で本大会を開催するモロッコでは感染者は出ていないが、WHOは今後数か月は流行が続くと予想。大会出場国への影響も懸念されている。

 アフリカネーションズ杯は2年に1回行われる大陸王者を決める大会。だが、欧州各国のシーズン中に行われるため、毎回のようにクラブと各国協会の間で選手貸し出しをめぐってもめている。それがさらに開催延期となれば有力選手の出場は微妙となる。世界を震撼させている感染症の今後の情勢は、サッカー界も注目している。