憲剛が提案 アギーレジャパン“ユニット選出”を!

2014年08月15日 07時00分

大久保(左)と絶妙な連係を見せる憲剛

 元日本代表MF中村憲剛(33=川崎)が、新生日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)に“ユニット選出”の導入を訴えた。各チームの絶対的なホットラインや強固な守備ラインなどをベースに新チームを作っていくことを提案。連係面、戦術面での共通認識が上がるメリットもあるだけに、新たな風が吹きそうだ。

 

 日本代表の新しいボスとなったアギーレ新監督の所信表明を受けて、ブラジルW杯のメンバーから漏れた中村憲は気持ちを新たにした。日本代表復帰については「いつだってそれは考えている。チームでいいパフォーマンスをするだけ」と意欲的。どうすれば代表チームが強くなるかを常に考えているだけに「ユニットで(選手を代表に)呼んでくれたら面白いんじゃないかと思う」と興味深い提案を出した。

 

 中村憲が口にした“ユニット”とは、そのチームで絶対的な信頼を寄せられるコンビ。自身が所属する川崎でいえば、得点を量産するFW大久保嘉人(32)とそれをアシストする中村憲の組み合わせ。ユニットで選出された選手を軸にチームを組み立てれば、当該選手がやりやすいのはもちろん、監督にとってもスムーズに「勝てる」チーム作りを進められるメリットがある。連係面の不安をほとんど考慮しなくてもいいため、監督の負担も少なくて済む。

 

 ブラジルW杯のメンバー選考でも、大久保と中村憲の“ユニット選出”が期待されたが、選ばれたのは大久保だけ。サプライズ男として代表入りした大久保は、周囲との連係が合わず本大会では無得点に終わった。もし落選した中村憲と揃ってピッチに立っていたら結果は違っていたかもしれない。

 

 2006年ドイツW杯後に日本代表監督を務めたイビチャ・オシム氏(73)は、代表監督就任直前まで指揮を執っていた千葉の選手を多数代表に選出。さらに、当時最強を誇った浦和からはDF闘莉王(33=名古屋)と抜群の連係を誇った守備的MF鈴木啓太(33)を一緒に呼んだ。ユニット選出は攻撃面だけではなく守備面でも大きな効果があった。

 

 現在のJリーグには川崎以外のチームにも好連係を見せるユニットが多い。浦和のMF柏木陽介(26)とFW興梠慎三(28)の攻撃コンビやDF槙野智章(27)とGK西川周作(28)の守備ラインは強力。最近好調のFC東京のDF森重真人(27)とGK権田修一(25)の連係はJ随一といわれるし、今季急成長の鹿島MF柴崎岳とMF土居聖真の「22歳コンビ」も破壊力を秘める。もちろんアギーレ監督がユニット制を導入するかどうかは未知数だが、最強の日本代表を作るために中村憲の意見に耳を傾けてもよさそうだ。