アルゼンチンサッカー協会(AFA)は13日、公式サイトで前バルセロナ監督ヘラルド・マルティーノ氏(51)の新監督就任を発表した。

 任期は2018年W杯ロシア大会までの4年契約とみられる。

 AFAは14年サッカーW杯ブラジル大会でチームを準優勝に導いたサベラ監督(59)が9月の任期満了をもって退任する見込みで、次期監督の選定中。同大会でコロンビア代表をベスト8に導いたホセ・ペケルマン監督(64)などの名前がメディアに挙がっていた。

 マルティーノ氏は現役時代MFとして主に国内クラブで活躍、引退後は指導者に転身した。国内やパラグアイのクラブチームをいくつか率いた後、07年〜11年までパラグアイ代表を率いてチームを躍進させた。コパ・アメリカでは07年ベスト8、11年は準優勝を果たし、10年W杯南アフリカ大会では決勝トーナメント1回戦で日本を破り、同国を史上初のベスト8に導いた。昨シーズンはスペインの名門バルセロナで欧州初上陸を果たすも、リーグ連覇を逃し、欧州チャンピオンズリーグでもベスト8で敗退し、シーズン終了後に2年契約を全うすることなく辞任した。

 同代表のエースのリオネル・メッシ(27=バルセロナ)とは昨シーズン、バルセロナで共に戦っているが、メッシはけがで何度か離脱し、同チームは久々の主要タイトル“無冠”に終わった。代表監督としての実績は十分なマルティーノ氏だが、代表チームにおいて絶対的な存在であるメッシとの相性が懸念される。