アギーレ日本10・14ブラジル戦なぜシンガポール開催?

2014年08月08日 16時00分

 

 日本サッカー協会は7日、日本代表が10月10日にジャマイカ戦(新潟)、同14日にブラジル戦(シンガポール)を行うと発表した。ブラジル戦は異例の東南アジア開催となったが、この決定の裏には日本と関係が冷え込んでいる“あの国”が絡んでいた。

 

 

ブラジル戦がシンガポール開催となったことに、日本サッカー協会の原博実専務理事(55)は「W杯予選の移動のシミュレーションにもなるし、今アジアで(日本代表の)プロモーションもやっている。治安も良く、日本人も多い」と説明。日本側にもメリットがあると強調した。

 

 とはいえ、強行軍で東南アジアに出向くよりも、国内で連戦した方が営業面はもちろん、選手への負担も少ない。これに、原専務理事は「日本でやるならブラジルは来なかった。向こうには日本でやる選択肢はなかった」と開催地の選定は、あくまでブラジル側の意向だったという。

 

 では、なぜブラジルは日本での開催を拒み、中立地での試合を望んだのか。大手広告代理店関係者が舞台裏を明かす。「ブラジルは日本戦の直前にアルゼンチンと北京で試合をすることが決まっている。W杯後のFWネイマール(22=バルセロナ)と(FWリオネル)メッシ(27=同)の対決は世界中から注目され、中国では国家プロジェクト級の扱い。その直後に日本でも試合となると都合が悪いので(中国が)ブラジルに圧力をかけたのでしょう」

 

“永遠のライバル”と言われるブラジルとアルゼンチンは定期戦を行っており、今年は10月11日に中国で開催する。サッカー熱が高い中国はビッグマッチ招致のために多額の“実弾”も投入しており、舞台も五輪のメーンスタジアムとなった北京国家体育場(通称・鳥の巣)を用意した。

 

 だが、同時期にブラジルが日本で試合をすれば、ビッグマッチを招致した中国の存在感は薄れてしまう。しかも“犬猿の仲”とあって、中国側のプライドが許さず、横やりを入れたという。ただブラジル側は、アジアの強豪で親交も深い日本との対戦を熱望したため、妥協案としてシンガポール開催で決着した。

 

 意外なところで“チャイナパワー”を見せつけられたアギーレジャパン。ブラジルから歴史的勝利を挙げて見返したいところだ。