Jリーグに大物選手が来ないワケ

2014年08月10日 08時00分

 Jリーグには、なかなか大物選手がやってこない。欧州事情に詳しい代理人は「Jクラブにカネがないことに加え、東アジアという地理的条件が大きい。夏の暑さや湿度もあるし、環境がいい米国に流れるのも無理はない」。

 

 最近は各クラブの経営が悪化し、現状維持が精一杯。来年からの「クラブライセンス制度」導入を前に、各クラブとも赤字や債務超過の解消に追われ“攻めの経営”ができないことも大きい。

 

 だが、Jリーグで同ライセンス制度の整備に尽力する大河正明常務理事は「Jクラブだって大物選手が獲れないことはない」と力説する。個人的意見と前置きしながらも「例えば、純資産が多いところなどは獲得総費用5億~6億円の選手を狙いに行ってもいい。リスクがあるのは承知の上。要は、経営者に勇気があるかどうかなんです。もちろん、こちらから何か言うようなことはありませんが」と話した。

 

 先月22日に開示されたJクラブの経営情報で、純資産が10億円を超えているのは鹿島とFC東京で、柏も約10億円。簡単に経営が傾くとは思えないだけに、大物選手獲得の可能性は秘めている。純資産が約1億8500万円のC大阪は今季、年俸6億円のウルグアイ代表FWフォルラン(35)を獲得したが、岡野雅夫社長は入場料やグッズ収入、スポンサー増などで費用を賄えると計算し、行動に踏み切った。第2のC大阪が出てくることは決して夢物語ではないというが…。