アギーレジャパンに異例の要請が出ている。新生日本代表の候補に挙がる一部欧州組の招集を見合わせてほしいというものだ。

 アギーレ新監督の初陣となる9月の親善試合2試合(5日=ウルグアイ戦、9日=ベネズエラ戦)に向け、欧州組を担当する代理人は「どこもシーズンが始まったばかりだし、まだレギュラーを確保できていない選手もいるからね。アギーレが見たいのはJリーガーだと聞いているし、国内組中心でもいいのでは」と指摘する。

 なかでも今季移籍したMF長谷部誠(30=Eフランクフルト)、FWハーフナー・マイク(27=コルドバ)、MF清武弘嗣(24=ハノーバー)、FW柿谷曜一朗(24=バーゼル)らは、まだ新チームでポジションを確保できていない。大事なシーズン序盤にクラブを離れることになれば、指揮官の信頼を失いかねないため、招集の見送りを求めたいというのだ。

 実際、昨年8月にはMF細貝萌(28)がヘルタ(ドイツ)に移籍したばかりだった。そこで、ポジションの確保を「優先したい」と代表への参加辞退を協会に要望し、認められたケースもある。新チームでレギュラーに定着できなければ、パフォーマンスが低下。その後の代表にも影響しかねないからだ。協会側はまだ新監督とメンバー選考について協議していないが、アギーレ氏はどんなリアクションをとるのか注目を集めそうだ。