“腰NG”連発のネイマール狂騒曲

2014年08月01日 16時00分

空港ロビーではファン700人の出迎えで、もみくちゃになったネイマール

“ネイマール狂騒曲”の裏側は――。サッカーブラジル代表のエースFWネイマール(22=バルセロナ)が31日、寝具メーカー「西川産業株式会社」とのサポート契約締結会見に出席するため来日した。W杯ブラジル大会での「悲劇の主人公」の来日とあって東京中が大フィーバーとなったが、本人も周囲も異常なまでにピリピリムード。やはり、あの“事件”の後遺症が残ったままのようで…。

 

 到着の羽田空港にはブラジル代表のユニホームを着たファンら約700人が集結。出発地の悪天候の影響で予定より1日遅れたものの、早朝から今か今かと主役の登場を待ち続けていた。そして午前10時過ぎ、到着ゲートに現れたネイマールが一部ファンにサインを始めると、空港内は嬌声と悲鳴が交錯して大パニックに。警備員を押しのけ、仕切りのロープを突破するファンが続出。一歩間違えば、大惨事に発展しかねない熱狂ぶりだ。

 

 3度目の来日となったネイマールはフジテレビのバラエティー番組に出演後、午後から会見に出席。交通事情で会見開始が45分も遅れるハプニングもあったが、150媒体300人の報道陣が訪れ、改めて注目度の高さをうかがわせた。夕方からはフジテレビのイベントにも参加し、まさに大忙しの一日だった。

 

 だが、舞台裏はピリピリムード。今回の来日時には事前にネイマール側から厳しいお達しが出されていたからだ。イベントにかかわった関係者は「腰については、かなり厳しく言ってきた。例えば『イベントでサインをさせると腰を曲げるからやめてくれ』とか、『写真撮影では、ちょっとでも腰に負担のかかるポーズはNG』とかね。相当、腰の状態が悪いんだと思うよ」と明かす。

 

 いまさら説明する必要もないが、W杯ブラジル大会準々決勝でコロンビア代表DFフアン・スニガ(28=ナポリ)から飛びヒザ蹴りを食らい、腰椎骨折。全治4週間と診断された。この日の会見では「ケガは回復してきて、これから100%の状態に持っていく」と強調したが、負傷箇所についてはかなりナーバスになっているという。実際に歩行速度は慎重なまでにゆっくりで、時折腰を気にするそぶりを見せる場面もあった。

 

 もう一つの事情もある。「今回の来日スケジュールはW杯前には決まっていたはずで、ブラジルの優勝を見越してのネイマールだったんだろう。選手にとって、こういったオフ中のイベントはお小遣い稼ぎみたいなもの。(そうした状況にもかかわらず)もし来日中にケガが悪化したら、ネイマール自身がたたかれてしまう」(大手広告代理店関係者)

 

 スケジュールは事前に決まっており、負傷しても来日する必要があった。ただ、日本には長時間のフライトを伴い、体への負担が大きい。さらに猛暑の東京で分刻みのスケジュールをこなすとなると、腰に影響があることは避けられない。こうした状況を踏まえて、ネイマールも周囲も神経質になっていたのだ。

 

 日本のファンとしても、まずはネイマールの完全復活を願いたいところだが…。腰の回復具合がすべてとなりそうだ。