“悪童”イブラヒモビッチが独占激白「相手が激しく来るならやり返す」

2014年08月02日 08時15分

 世界最高のストライカーの一人とされるスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(32=パリ・サンジェルマン、PSG)が、日本のスポーツ紙初となる本紙の独占インタビューに応じた。自身はW杯ブラジル大会の出場は逃したものの、そこで惨敗したザックジャパンの戦い方に言及。一方で、世界中で物議を醸したブラジル代表FWネイマール(22=バルセロナ)の負傷事件については独自の鋭い見解を示した。“悪童”“フィジカルモンスター”と形容される巨漢の点取り屋の本音を聞け――。

 ――日本の印象は

 イブラヒモビッチ(以下、イブラ):サッカーがとても人気だと聞いている。欧州のクラブにも日本のファンがたくさんいて、本当にありがたい。ACミランの本田圭佑(28)、過去には中田英寿(37)など日本の選手も欧州のクラブでプレーしているね。

 ――W杯で日本の試合は見たか

 イブラ:全部ではないが、見た。彼らの戦いはよかったと思う。W杯というのは簡単にはいかない大会で、プレーするのも難しいから。

 ――日本は失点すると意気消沈してしまうなど、切り替えが苦手と言われる

 イブラ:いや、そうではないと思う。日本の選手にはそれぞれ異なるパーソナリティー(性格)があり、プレーも異なるスタイルを持っている。一人の選手がどんな性質を持っているべきか、決めることはできないと思う。一つのことに焦点を当てるのではなく、全体を見て考えていくことが大切だと思う。

 ――日本のFWは長年、決定力不足という問題を抱えているが、何かアドバイスは

 イブラ:日本にはいいストライカーがいると思うし、彼らは自分たちが何をするべきかはわかっていると思う。創造的であること、彼らがやりたいようにプレーすることが必要だと思う。でも、すでに彼らはそれもわかっていると思うがね。

 ――あなたは一瞬で状況を変えられるプレーを何度も見せているが、その秘訣は

 イブラ:それは生まれつきのものだと思う。その瞬間に素早く判断する力が必要だが、それはトレーニングで身に付くものではなく、生まれつきの才能ではないか。

 ――優れたFWであればあるほど、相手DFからラフプレーを受けることも多い。W杯準々決勝では、ネイマールがコロンビアDFスニガ(28)から飛びヒザ蹴りを食らい、腰椎を骨折して世界中で物議を醸した

 イブラ:それは試合の一部。選手の中にはとても攻撃的になる人もいるし、そうでない人もいる。だから、どちらの(タイプの)動きに対しても準備しておく必要があると思う。試合で私は、常に集中してプレーしている。ハードな試合でも、自分は常に準備万全だ。重要なのは、自分の状態が万全であること。そうでないと、ケガをしてしまうから。

 ――あなたが激しくチャージされたら

 イブラ:相手が激しく来るなら、自分もやり返す。そうすることが、そういう(ラフ)プレーをあらかじめ防ぐことにもなる。ただ、それはメンタルな部分(という意味)だね。

 ――今後、日本でプレーする可能性は

 イブラ:今の時点では分からないね。でも、可能性はゼロではないだろう。その時も自分がいい状態であるかどうか次第。それに誰かが興味を持ってくれれば、だね。

☆ズラタン・イブラヒモビッチ=1981年10月3日、スウェーデン・マルメ生まれ。99年に地元のマルメでプロデビューを果たし、2001年以降はアヤックス、ユベントス、インテル、バルセロナなどビッグクラブを渡り歩いた。12年夏にACミランからPSGに移籍。昨季は26得点を挙げ、2季連続得点王に輝いた。代表では02、06年W杯に出場したがともに精彩を欠き、ブラジルW杯欧州予選ではプレーオフでポルトガルに敗れて出場を逃した。幼少期からテコンドーを習っていたこともあり、アクロバチックなプレーが得意。195センチ、95キロ。愛称は「イル・ジェニオ(天才)」。年収は4040万ドル(約41億円)で、サッカー界ではC・ロナウド、メッシに次ぐ3位。