銅かけた日韓戦は「気力勝負」だ

2012年08月09日 18時00分

【武田修宏の直言】(サッカー男子準決勝メキシコ戦で)日本はよく戦った。誰も予想しなかった五輪ベスト4進出を果たし、女子とともに旋風を巻き起こした。世界に「日本サッカー」を知らしめたという意味でも、新たな歴史を作った。

 メキシコはパス回しと速攻で仕掛けてきたが、スピードと迫力があった。しかも、リードしてからの試合運びはしたたか。ゴール前を固め、日本にスペースを与えなかったし、無理に攻め込む場面もなかった。これは世界で勝つ“テクニック”で、日本も見習いたいところだ。

 ただ、まだ3位決定戦が残っている。銅メダルを懸けてライバル韓国と対戦。韓国の洪明甫監督(43)はかつてJリーグでプレーした名選手で、日本人の池田正剛氏(52)もフィジカルコーチで入閣。日本選手の特徴やクセなどを把握しており、日本にとっては嫌な相手となる。

 さらに韓国代表にはJリーグ所属の選手が多数いる。日本人との戦いに慣れており、助っ人として日本で戦っているプライドもある。またオーバーエージ枠で選手をフル活用。A代表のエースFW朴主永(パク・チュヨン=27、アーセナル)らが加入したことで「史上最高」とも言われるチームだ。

 こうした面からも韓国は日本相手に闘志むき出しでくる。激しく当たり合うような肉弾戦になることは間違いない。日韓戦は戦術うんぬん言うよりも五輪最後の試合ということもあり「気力勝負」だ。日本は強い気持ちを持って戦ってほしい。

(元日本代表FW)