“ハマのメッシ”が武者修行へ――。23日のJ1で、横浜Mは神戸と1―1で引き分けた。W杯ブラジル大会の日本代表メンバーだったMF斎藤学(24)は、得意のドリブルで左サイドから仕掛けたが、3戦連発ゴールは決められず。「ブラジルにいるドゥトラに自分の名がとどろくように、成長しないと」と今月限りで引退するチームメートに誓った。

 その斎藤に、さらなる成長の場が用意されそうだ。横浜Mの親会社、日産自動車はマンチェスター・シティー(イングランド)などを保有する持ち株会社シティー・フットボール・グループ(CFG)とグローバル・パートナーシップ契約を結んだ。まずは強化・育成面でのノウハウの共有やスタッフ間の交流からスタートするが、横浜Mの嘉悦朗社長(58)は「スケジュールが合えば、選手の交流もあると思う」。日本のシーズンオフ期間に、斎藤がマンCの練習に参加することもあるという。

 マンCにはスペイン代表MFダビド・シルバ(28)やアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ(26)、コートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレ(31)といった、世界屈指のドリブラーが集結する。海外志向のある斎藤にとっては最高の“お手本”、そして修行の場になりそうだ。