吉田麻也「北京の無念晴らす」

2012年08月03日 12時00分

【英国・コベントリー発】ついに1位突破だ! ロンドン五輪サッカー男子1次リーグ最終ホンジュラス戦(1日=日本時間2日)に臨んだ日本は0―0で引き分け。勝ち点7でシドニー五輪以来となるベスト8に進出した。準々決勝(4日=日本時間5日)ではエジプトと対戦する。負けなしの無失点と下馬評を覆した日本はメダル獲得を狙うが、その快進撃の立役者であるキャプテンDF吉田麻也(23=VVV)が固い決意を明かした。

「期待薄」と言われ続けた関塚ジャパンが快進撃。まさかのグループ1位突破を果たしたが、その最大の功労者はDF吉田だ。「エキサイティングな試合ではなかったが、1位(突破)は大きい。3試合を0(無失点)に抑えることもできた。次も勝って、メダルに近づきたい」

 OA選出の吉田は五輪代表に加入すると、イレブンの意識の低さにがくぜんとした。そこで改革に乗り出し、ミーティング中に私語をする選手を一喝し、サブ組の意欲なさに猛ゲキを飛ばした。選手ミーティングも開催し、本音をぶつけあった。部屋にこもりがちな選手を散歩に誘うなど、コミュニケーションを深めた。

「毎日が充実しているし、これからも(自分がチームを)リードをしないといけない。いやあ長谷部(誠=28、ボルフスブルク)さんの大変さが分かりました。普段とは違う言動をしないといけないんで…」とA代表のキャプテンの姿を思い浮かべながら、チームを引き締めた。
 吉田率いる五輪代表は準々決勝でエジプトと対戦する。会場は「オールド・トラフォード」。日本代表MF香川真司(23)が所属する英プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドの本拠地だ。

 吉田は「香川大先輩(本当は同級生)が(チームへの)差し入れを持ってきてくれる。さらに真司が(サポーターを)500人くらい連れて来てくれるんで…」と日本のエースに応援要請。メダル獲得の“切り札”とした。ただ香川はチーム合宿中のため、マンチェスターには不在。このため直接チームを激励することはできないが、置き土産は期待できそうだ。

「ゴール前にへばりつくのではなく、前から奪いに行く積極的な守備をしていきたい。トゥーロン(国際)で(日本は)負けた話を聞いているし、映像も見ている」(吉田)

 2度目の五輪でメダル獲得のチャンスをつかんだ吉田。「(3戦全敗した)北京(五輪)で悔しい思いをした選手の分までやらないといけない」とMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)、DF長友佑都(25=インテル)、香川らの無念を晴らすためにも、北京組の代表として、日本を44年ぶりのメダルに導く。