「エジプトのジダン」を止めろ

2012年08月03日 12時00分

【武田修宏の直言】ロンドン五輪サッカー男子1次リーグで日本は見事にグループ1位で決勝トーナメントに進出した。メンバーを変えて臨んだホンジュラ戦はパスワークが冴えず、盤石とは言えなかったが、しっかりと無失点に抑えたことは評価できる。もう一度、気を引き締めて、準々決勝を戦ってほしい。

 対戦相手のエジプトは組織力があるし、個人技も高い選手が多い。日本はトゥーロン国際(5月)で敗れており、難敵といえる。特に注意が必要なのはFWモハメド・アブトレイカ(33=アル・アハリ)だ。A代表のエースストライカーで「エジプトのジダン」と言われる。

 非常に優れたテクニックと高い決定力を持つ選手で、2006年クラブW杯得点王。欧州クラブでの実績こそないものの、日本は超一流のアブトレイカをいかに止めるのかがポイントになる。

 日本のDF陣は吉田を中心に安定。守備的MFとうまく連係し、アブトレイカにいい形でボールを持たせないことが重要だ。特に前を向きボールを持たせないようにしたい。相手MF陣がいい形でアブトレイカにパスを出させないように、前線からの守備で供給源を潰すことが求められる。

 決勝トーナメントを勝ち切るには技術よりも精神力が求められる。心身ともに強く、タフでなければならない。ただ日本は英国入りしてから親善試合を含めすでに5試合を戦った。かなり疲弊し、ストレスもあるように感じるが、これを乗り越えてぜひメダルをつかんでほしい。

 (元日本代表FW)