ゴン中山 国立競技場“ラストマッチ”で魂のゴール

2014年05月31日 19時15分

ゴールを決め喜ぶ中山雅史

「SAYONARA 国立競技場 FOR THE FUTURE」(31日、東京・国立競技場)で、サッカーの元有名選手らによる「レジェンドマッチ」が行われた。中山雅史(46)、ラモス瑠偉(57=J2岐阜監督)らが出場し、中山は1得点を決めて大観衆を沸かせた。

 試合は審判団も含めて男女混合で実施され、青チームの主将となったFW中山はMFラモスらとともに、元日本代表DF大仁邦彌日本サッカー協会会長(69)らの白チームと対戦した。

 中山は開始間もなく、大仁会長へスライディング。直接の接触はなかったが、その気迫に、封鎖区域を除いてほぼ満席となった国立のスタンドがどよめく。

 前半7分、前線に1人残っていた中山にボールが渡り、GK瀬田龍彦と1対1に。中山は丁寧に右足インサイドでGKの下を抜くシュートをゴール流し込んだ。2012年の札幌を最後に引退した形の中山の得点に、ファンも「ゴンゴール」の合唱で応えた。

 ラモスもピッチ狭しと動き回り、巧みな配給で中山ともホットラインを形成。中山が前半限りで退いた後もピッチに立ち続け、後半から出場した元日本代表MF北沢豪らをターゲットにパスを配給し、自らロングボールをゴール目がけて蹴り込む場面もあった。試合は、白チームが前半15分に1点を返して、1―1で終わった。

 中山は「プレッシャーがゆるかったから。あれぐらいゆるければ僕もロシア(18年W杯)を目指せるかも」とジョークでゴールを振り返った。ピッチを離れた立場とはいえ、「僕は『引退』という言葉は使っていない。第一線を退いただけ」と改めて“現役”を強調。国立については「これだけいいスタジアムを崩してしまうのは悲しいし、もったいない」と惜しんだ。

 ラモスも国立を「釜本さん(邦茂=元日本代表FW)の引退試合に出させてもらったし、Jリーグもここで始まった。神聖な場所。サッカーの神様がいる」と最大級の愛情で表現。19年春に完成する8万人スタジアムについては「サッカーの神様を連れていかなければダメ。新しくなれば、それだけでいいというものではない」と、使用する選手や関係者らの気持ちの重要性を訴えた。