恩師が仰天助言「本田に『ヘタ』って言ってくれ」

2014年05月30日 09時00分

調子が戻らない本田

 27日のブラジルW杯壮行試合・キプロス戦で精彩を欠いた日本代表FW本田圭佑(27=ACミラン)の復活には何が必要なのか。本番まで残された時間が少ないなか、その特効薬として石川・星稜高サッカー部の河崎護監督(54)は周囲に“究極の言葉責め”を要求した。ネガティブな言葉を直接エースにぶつけることで、反骨心を取り戻させるのが恩師の狙いだ。

 

 キプロス戦の本田は運動量こそあったものの、効果的なパスやシュートがなく、周囲も本人も不満が残る内容だった。その原因には疲労の蓄積やミランでの厳しい立場が指摘されている(本紙昨報)。W杯開幕までコスタリカ戦(2日=日本時間3日)、ザンビア戦(6日=日本時間7日)の親善試合2試合があるとはいえ、本番までに100%の状態に持っていくための時間は少ない。

 

 河崎監督は愛弟子の不振について「フィジカル面についてはそんなに心配していない。ピークを合わせるのは上手だから」と不安はないという。だが一方で「圭佑を取り巻く環境というか、圭佑に対する周囲の接し方を間違えてはいけない」と気になる言葉を残した。

 

「ひと言で言ってしまえば、圭佑に甘い言葉なんてかけちゃダメなんだよ。みんなが圭佑に期待する気持ちはわかる。だから厳しいことも言えないし、マスコミもそういうことを書かない。でも、圭佑はまだまだヘタクソ。だから直接『ヘタ』って言ったほうがいい」

 

 それを踏まえたうえで、本田に最も“効く言葉”を明かした。「あいつのプライドをくすぐるには、世界のトップ選手たちからどれだけ劣っているか言ってやればいい。『メッシならあんなパスミスはしない』とか『クリスチアーノ・ロナウドだったら、あの場面でこんなシュートを打っていたはず』とか。もっと言えば(なでしこジャパンの)宮間さんはあれだけチームを操って(女子アジアカップで)優勝したぞ、とか。それもチームメートが言うのではなく、マスコミから聞かされたら間違いなく圭佑は奮起する。今までもそういうのを成長の材料にしてきた男だから」

 

 本田は4年前の南アフリカW杯前、チームの状態が上がらず周囲の期待がしぼんでいった際に「もっと日本がピンチだと書いてほしい。下馬評が低いほうが、僕たちにとってはチャンスだから」と訴えた。さらに、本大会で1次リーグを突破してベスト16に進むと「みなさんがたくさん批判してくれたことがこの結果につながったと思うので、批判に感謝したい」とも語った。厳しい声があればあるほど、闘志がかき立てられる。その性格を今回も利用すればいいというわけだ。

 

 フィジカルや連係は本番まで合宿をこなせば上がる。今の本田に必要な反骨心を取り戻すには、本人を前に厳しい言葉をどれだけ並べられるかにかかっている。