大久保はピッチ内外で“司令塔”ぶり発揮

2014年05月28日 16時00分

存在感を発揮した大久保。右後方はザッケローニ監督

<W杯壮行試合:日本1-0キプロス(27日)>千両役者の真骨頂だ。FW大久保嘉人(31=川崎)がベテランの存在感を発揮した。1―0で迎えた後半13分、FW柿谷曜一朗(24=C大阪)に代わって1トップに入ると、5万8564人の大観衆で埋まった埼玉スタジアムのボルテージは最高潮に達した。

 

 直後の後半17分にはFW香川とのパス交換からミドルシュート。ボールはバーの上を越えたが、昨季J1得点王の積極的なゴールへの姿勢がチームの動きを一変させた。試合終了後にはピッチ上でFW本田と動き方について“激論”を交わす場面も。大久保は「楽しかった。自信? もっと増えましたね。全然できるって」と笑顔で振り返った。

 

 活躍はピッチの上だけではない。試合前には先発する柿谷に「いろいろイメージが湧いてくると思うけど、それは忘れて、何も考えずにシュートを打て!」と助言。不振の続く香川にも「楽しくやろう。自由に動け」と声をかけ、緊張をほぐした。また選手全員に対しても、ボールを奪った際「俺に預けてくれれば、流れのいい攻撃になる」と要求したという。

 

 所属の川崎関係者が「嘉人はチームが苦しい時に引っ張れる。何かあれば本田にも要求できる」と話すように、誰にでも忌憚(きたん)なく意見できる貴重な存在。サプライズ男がピッチ内外でザックジャパンを鼓舞していく。