代表主力が明かす香川の意外な問題点

2014年05月27日 16時00分

練習でボールを追いかける香川。右は本田

 ブラジルW杯に出場する日本代表は、壮行試合を兼ねたキリンチャレンジカップのキプロス戦(27日、埼玉)に臨む。本大会出場メンバーのお披露目となる一戦を前に、イレブン間で、10番を背負うFW香川真司(25=マンチェスター・ユナイテッド)のキック精度が問題視されている。セットプレーの際に“キッカー禁止”を求める意見も飛び出した。

 

 ある主力選手が香川の問題点を明かした。「真司のドリブルは本当にすごいんですけど、キックがヘタですからね。シュートも精度が低いんですよ。遠いところから打つとか、苦しいところからすごいゴールを決めるとかないでしょ? それでもドリブルはうまいんですけど…」

 

 ドイツのドルトムントに所属した2011―12年シーズンに13得点を決め、欧州主要リーグの日本人最多得点を記録(当時)。マンチェスターUに移籍した12―13年シーズンも6ゴールでイングランド・プレミアリーグのアジア人最多ゴールを挙げている。高い決定力が示すように、キックはうまい印象だが、意外にも身近で接する日本代表イレブンの見方は逆なのだ。実際に、これまで香川がゴールを重ねてきたのも、得意のドリブル突破や、味方とのコンビネーションで敵陣を完全に切り崩してのものが多い。イレブンが話したように、正確かつパワフルなキックが求められるミドルシュートや華麗なボレー弾、DFに囲まれた難しい状況でゴールを決める場面はほとんどない。

 

 別の主力選手も「キックがうまくないのは練習でも言われていた。でも、ドリブルは本当に素晴らしいからね。あれでシュートがうまければもう(アルゼンチン代表FWリオネル)メッシ(26)なのに…」と苦笑い。代表チーム内でもキック精度の低さは定説になっているという。

 

 香川は3月の国際親善試合ニュージーランド戦で珍しくCKを担当。自ら得たPKでもキッカーを直訴し、ゴールを決めた。だが、FW本田圭佑(27=ACミラン)がいるためFKキッカーを務める場面はなし。

 

 ある主力選手は「もともとキックがヘタなんで、真司にセットプレーを任せるなんてムリですよ」。

 

 本田やMF遠藤保仁(34=G大阪)といったキックの名手を持つ日本にとって、セットプレーは貴重な得点源。それだけに、今の香川にはキッカーとしての出番はない。もちろんセットプレー以外の実力は文句なし。

 

 世界クラスの切れ味抜群のドリブルや華麗なテクニックで、世界の強豪に挑むことが日本の「背番号10」に課された使命だ。