なでしこアジア杯初V 宮間の戦術“直訴”が奏功

2014年05月26日 11時00分

【ベトナム・ホーチミン25日(日本時間26日)発】サッカーの女子アジアカップ決勝で女子日本代表(なでしこジャパン)は前回覇者のオーストラリアに1―0で勝ち、前身の女子アジア選手権を含め、14度目の挑戦で初優勝を果たした。欧州組をフル招集できずに苦戦を強いられたが、大会MVPに輝いた主将のMF宮間あや(29=岡山湯郷)が存在感を発揮して悲願を達成した。


 前半28分にDF岩清水梓(27=日テレ)が挙げたゴールを守りきって初のアジア制覇。相手の裏をかくショートCKから決勝弾を生んだ宮間は「一人でも欠けたら優勝できなかったので、本当にみんなの勝利だと思う」と喜んだ。MVP受賞については「私は活躍していない」と謙遜したが、舞台裏では“強いなでしこの復活”に向けて動き回っていた。

 

 延長戦の死闘となった準決勝の中国戦後、途中出場の若手が全く機能しなかったことを問題視。試合翌日に若手を対象に緊急ミーティングを開き「なでしこの心得」を説いた。これが決勝でFW菅沢優衣香(23=千葉)ら途中出場組の好パフォーマンスを呼び、最後まで相手に付け入る隙を与えなかった。


 また、佐々木則夫監督(56)が中国戦の後半に採用した4―5―1のシステムに好感触を得た宮間は、戦術の継続を“進言”。


 W杯連覇のためには従来の4―4―2だけでなく、自身がトップ下に入り、ザックジャパンのFW本田圭佑(27=ACミラン)のような役割をこなすシステムの必要性を訴えていただけに、大きな収穫を得た。


「来年に向けてやらなきゃいけないことが多い」と気を引き締めた宮間だが、来年のカナダ女子W杯に向けて光が見えた結果となった。