なでしこ“W杯出場王手の立役者”川澄の下半身が超パワーアップ

2014年05月17日 16時00分

 来年のカナダ女子W杯予選を兼ねたサッカー女子アジアカップ、なでしこジャパンは1次リーグ第2戦(16日)で開催国のベトナムに4―0で快勝。勝ち点4でA組首位に立ってW杯出場に王手をかけた。

 立役者はMF川澄奈穂美(28=シアトル・レイン)だ。前半44分に右足を振り抜き、ベトナムGKが一歩も動けないスーパーミドル弾をゴール右隅に突き刺した。川澄は「いいボールをつないでくれて、思い切り(足を)振ったら入ったのでよかった」と笑ったが、実はこのシュートこそが近年追い求めていたものだ。ロンドン五輪を控えた2012年3月の仙台合宿でのこと。川澄は本紙に対し「いろんな形のミドルシュートを練習している。カーブやシュート回転をかけたものや無回転。完成には近づいている」と告白している。

 その後はなかなか実戦で決まらずに焦りがあった時期もあったが今季から米国に移籍したことが転機となった。シュート感覚を磨くと同時に、屈強な選手と日常的に練習、試合をこなしていったことで下半身がパワーアップ。自分の理想のミドルシュートを打てる体になったことが、この日の衝撃シュートにつながった。

 後半24分にはFW大儀見優季(26=チェルシー)のなでしこ歴代単独2位となる50点目のゴールもアシスト。同42分には左足で技ありのゴールを決めて、この日2点目をゲットした。

 高温多湿の厳しい環境の中で最後まで走りきり、存在感を見せつけた川澄は「自分たちは頂点を目指してやっている。ここからもっともっと成長したい」。今後もなでしこをけん引していきそうだ。