【J1第13節 浦和2ー0大宮】落選を覚悟したようだ。浦和の日本代表候補のMF原口が大宮戦で先発し、シュート3発放ったもののノーゴール。12日に発表される代表メンバーについて「W杯がすべてじゃない」と気丈に語りつつ、悔しさをにじませた。

 敵地NACK5で歴代2位となる1万3348人の大観衆が詰めかけた埼玉ダービー。原口は前半17分にMF平川の右サイドからの低いクロスを頭から飛び込んで狙うが、GKにはばまれる。後半29分には、ペナルティーエリア左から中に切れ込み右足シュート。だが、ゴール左に外れ、天を仰いだ。後半39分に、元日本代表のFW李忠成と無念の交代となった。

 前日9日の誕生日で23歳になったばかりだが、1日遅いバースデーゴールとはならなかった。

 原口は「やり切った感はある」と完全燃焼したようだが、やはり悔いが残る。「もう少し(W杯を)意識しないでプレーできればよかった。選ばれなかったら実力が足りないということ」

 元日本代表のFW大久保(川崎)は、鹿島戦で圧巻の2ゴール。「嘉人さんが選ばれればすごい納得。あれだけ結果を残して選ばれなかったら、俺だったらどうしたらいいんだと思う」。ベテランFWのメンバー入りを望むかのように語った。