ブラジルW杯に臨む日本代表メンバー23人は12日に発表される。

 ザックジャパンで最大注目なのは1トップをめぐる争いだろう。FW柿谷曜一朗(24=C大阪)とFW大迫勇也(23=1860ミュンヘン)で「鉄板」と見られていたが、柿谷の不振でFW豊田陽平(29=鳥栖)が急浮上している。

「W杯ではギリギリの試合展開で必ずパワープレーが必要な場面が来る。その時、攻めるにしても守るにしても日本人離れした強さと高さを持つ豊田は確実に使える。勝負師のザッケローニなら選ぶんじゃないか」(J1クラブの強化担当者)。

 惨敗した昨年6月のコンフェデ杯の敗因のひとつは高さ。最近は194センチの長身FWハーフナー・マイク(26=フィテッセ)が本田圭佑(27=ACミラン)との相性の悪さから外れているが、エースと同じ星稜高(石川)の出身で、今季好調のストライカーならば戦力になるのは間違いない。

 一方で、本田が絶賛するFW柿谷を「(攻撃的)MF枠と考えればいい。そうすれば豊田をFW枠で選べる」という見解も浮上。強靱なフィジカルを持つ選手だけに、本番では対戦相手に合わせてFW大迫との併用策十分にありそうだ。